プロ機がスマホに負けるはずはない

記者が取材用カメラで捉えた花火よりも、彼女がスマートフォンでカシャカシャした画像のほうがきれいに写っているように感じ、少し動揺。

2017年8月22日河北新報(「デスク日記」本文より)

コラムの筆者は登米支局長で、並んで花火大会の写真を撮ったのは21歳の娘。プロがプロ用機材で撮るより、素人がスマホで撮った方が「きれい」に写るのは、そう感じるように自動的に補正されるからだろう。とは思うが、メディアを作ることを仕事にしている自分も、笑った後で少し動揺した。見出しは「インスタ映え」。

あれを余興と言われても

「我々は中国と経済戦争中だ。北朝鮮問題は余興に過ぎない。軍事的解決などあり得ない。忘れて良い」

2017年8月20日朝日新聞(本文)

米国の大統領主席戦略官を更迭されたバノン氏の言葉。軍事行動の可能性を否定しない、トランプ大統領の方針に沿わない発言として紹介された。バノン氏が言いたかったのは「中国と経済戦争中」の部分だったようだが、日本に暮らす身としては、北朝鮮の核ミサイル問題や米国による軍事行動の可能性を「余興」と言われては。英語では「sideshow」と言ったようで、だとすれば余興の他に「二次的な問題」「付随的問題」という意味もあるそうだが…。

それは磁石ではありません

たとえば、磁石の性質を私たちが容易に把握できるのは、磁石を鉄などに近づけてから吸い付けられるまでの時間が、非常に短いからである。仮にそれが1年かかるとしたら、きっと磁石という現象は、因果関係として捉えられないだろう。

2017年8月18日朝日新聞(本文)

*科学史が専門の神里達博氏のコラム「月刊安心新聞」より。見出しは「地球温暖化問題/検証の壁 挑み続ける科学者」。温暖化問題の捉えにくさを説明する中で持ち出した仮定だが、想像すると楽しい。